南極大陸沿岸露岩域に設置してある無人観測点の保守のために、12月19日~20日でラングホブデ(昭和基地の南方30kmくらい)に、12月22日~23日でスカーレン(昭和基地の南方90kmくらい)に行ってきました。
これら2点では、それぞれGNSS※1・地震・インフラサウンド※2の観測を行っています。
※1 GNSS観測…衛星から発信された電波を受信することにより、位置情報を正確に測位するシステム
※2 インフラサウンド観測…人の耳では聞くことができない低周波の音波を計測することにより、オーロラ、隕石落下による衝撃、氷床末端の崩れなどで発生する空気の振動などが検出可能
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撮影:JARE62 西村祐香(2020年12月19日)
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撮影:JARE62 西村祐香(2020年12月22日)
このような観測を長期的に行うことによって、氷床の質量変化に伴う高さの変化や、大陸プレートの水平移動などの地殻変動を調べることができます。
観測点が少ない南極大陸では野外でのデータが非常に重要な役割を果たします。
南極での初めての野外観測となりましたが、天気にも恵まれ作業を順調に進めることができました。
(JARE62 西村祐香)