【2019.1.25】今話題のマイクロプラスチック(海鷹丸)

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青空と西風にたなびく日章旗。強風にさらされ続け、だいぶ短くなりました。

  

強烈な西風を左から受けながらも、海鷹丸は快調に飛ばしています。気温は6.2℃。0℃前後の世界に慣れた体は、この気温でもだいぶ暖かく感じます。海況はともかく空は久しぶりに晴れています。船も気持ちよさそうです。

  

表層モニタリングやCPR(Continuous Plankton Recorder, 連続プランクトン採集器)観測が続いていますが、もうひとつ、「マイクロプラスチック」の観測が本日は行われました。海洋中に存在するプラスチックごみが、時間と共に細かく破砕され、食物連鎖などを通じて自然界に悪影響を及ぼす可能性があることから、世界中が注目し研究に乗り出しています。

20190125

採取されたサンプル

  

写真は、ニューストンネットと呼ばれる表層曳きのプランクトンネットで採取されたサンプルです。このマイクロプラスチックの問題は南大洋でも知られ、表層のみならず海底堆積物からも見つかっています。さらには、ナンキョクオキアミが餌と間違えて食べた場合に、1 mmの千分の一程度の大きさまで細かくしてしまうことも最近分かっています。ふだん何も考えずに使っているプラスチックが、環境中のいたるところに浸透していることについて、我々はあらためて想像力を働かせることが必要です。

  

  

海鷹丸の動きについては以下からご覧ください。

⇨「野外調査隊はどこ? 海鷹丸による海洋観測