こんにちは!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

国立極地研究所では、
新型コロナウィルスの感染と拡散のリスクを低減するため、
原則として在宅勤務と入構制限の方針を継続しています。
南極・北極科学館も、感染拡大を防止するため臨時休館していましたが、
第62次南極地域観測隊が無事に出発したため、
2020年12月4日(金)より再開となりました。

当面、オンラインからの事前予約制で、毎週金曜日のみ開館いたします。
なお、時間帯や人数、ご覧になれる展示に制限を設けております。
詳しくは、科学館HP「ご来館の皆様へ」をご覧ください。

※今後の感染拡大状況や政府等の要請により、予定を変更することがあります。
その際は科学館HPにてお知らせ致します。




先日1月18日、南極・昭和基地では越冬交代式が行われました。



これをもって、昭和基地の管理、運営ならびに観測・設営業が62次越冬隊に引き継がれました。
19日には、昭和基地での作業を終えた61次越冬隊62次夏隊を乗せた
観測船「しらせ」が昭和基地沖を離岸しました。

「しらせ」を見送る62次越冬隊員


科学館HP「おうちで極地」では
昭和基地での活動がスタートした62次隊の副隊長 兼 越冬隊長を務める、
阿保敏広(あぼ としひろ)さんにインタビューした
「南極観測隊経験者にインタビュー」特別編 第3弾を公開!



南極での仕事について、コロナ禍で心配だったことなどをインタビューしています。
動画の最後のほうで、南極に憧れたきっかけについてお話しされています。


そこで名前が出てくるアムンセンは、ノルウェーの探検家です。


アムンセンは当初、北極点到達を目標にしていましたが、
アメリカの探検家ピアリーが北極点に到達したことを知り、目標を南極点に切り替えました。

そして1911年12月14日、人類史上初の南極点到達を果たしたのです。
これを記念して12月14日は「南極の日」とされています。
(「南極の日」については過去のブログでもご紹介しています!)



その翌年1912年1月16日には、日本の白瀬矗(しらせ のぶ)も南極上陸を果たしています。


白瀬隊は南極点到達には至りませんでしたが、
南緯80度5分に到達したところで、その地を大和雪原(やまとゆきはら)と名付け、
全員無事帰還という快挙を成し遂げます。

第2次世界大戦で敗戦国となった日本が南極観測に参加できたのは、
白瀬隊の実績があったからと言っても過言ではありません。
(白瀬矗についても過去のブログでご紹介しています。)


白瀬矗の出身地である秋田県にかほ市には、白瀬南極探検隊記念館があります。
南極・北極科学館と科学館連携を結んでいるんですよ。
全国の連携科学館について、詳しくはこちらをご覧ください。


今も昔も、人々の探検心をくすぐってやまない南極。
おうちで極地」や、極地研HPには、
このような歴史にも支えられている南極観測の「今」が詰まっています。

ぜひご覧ください!