こんにちは!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

国立極地研究所では、政府の緊急事態宣言解除後も、
新型コロナウィルスの感染と拡散のリスクを低減するため、
原則として在宅勤務と入構制限の方針を継続しています。
南極・北極科学館も、感染拡大を防止するため臨時休館していましたが、
第62次南極地域観測隊が無事に出発したため、
2020年12月4日(金)より、事前予約制で再開となりました。

(当面、オンラインからの事前予約制で、毎週金曜日のみ開館いたします。
なお、時間帯や人数、ご覧になれる展示に制限を設けております。
詳しくは、科学館HP「ご来館の皆様へ」をご覧ください。)

今週の月曜日、12月14日は何の日だったかご存じですか?
ノルウェーのアムンセン隊が世界で初めて南極点に到達した日で、
「南極の日」と呼ばれています。

1911年12月14日、探検家アムンセンと4人の隊員が、
世界初の南極点到達を果たしました。
こちらが、そのロアール・アムンセンです。



このアムンセンと南極点到達を競ったのが、こちら。
イギリスのロバート・スコットです。

アムンセンに遅れること約1ヶ月、なんとか南極点に到達しましたが、
帰路、スコット隊は悪天候に阻まれ、全員が死亡するという悲劇に見舞われてしまいます。

現在、南極点付近には、この二人に敬意を表して名付けられた
アメリカの「アムンセン・スコット基地」があります。
オンライン企画『おうちで極地』のコンテンツ「極夜祭!世界の南極基地から」でも、
南極の基地を紹介していますので、
この機会にアムンセン・スコット基地を探してみてはいかかですか?



そして、今週の土曜日、12月19日も日本の南極観測における記念すべき日ですよ。
日本人が初めて南極点に到達したのが、1968年12月19日なのです。

村山雅美(むらやま まさよし)隊長率いる第9次越冬隊が、
昭和基地から雪上車での南極点到達に成功しました。
往復での距離は約5,200㎞、期間は約5ヶ月にもわたる壮大な挑戦でした。


科学館に展示されているKD604大型雪上車は、
日本人の南極点への初到達に大活躍した、まさにその雪上車です。
目の前に立ち、この雪上車とともに偉業を果たした隊員たちのことを想うと、
感動がこみ上げてきますね。


さて、以前のブログでも紹介した、先月に日本を出発した第62次南極地域観測隊、
観測船「しらせ」で約1ヶ月かけて南極の昭和基地に向かっています。


航海は順調に進んでいるようで、
極地研HPの観測隊ブログには、隊員たちからの現在の様子の報告が続々と届いていますよ。

隊員たちが船上で何を見て何を感じているのか。
まるで自分も一緒に過ごしているかのような気分にさせてもらえます。
こちらも要チェックですね!