おはようございます!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。
先週の土曜日(4/21)、今年度初!のサイエンスカフェを開催しました。
講師は今年の3月に帰国したばかりの第58次越冬隊隊長の岡田雅樹准教授です
南極で焼けた肌が眩しいですね
土曜日開催ということもあり、過去最高の100名近くの方にご参加いただきました!!
講演では、第58次越冬隊の観測の成果や越冬のようすについて
詳しくお話していただきました。
まずは隊員の構成の紹介から。
今回、越冬隊員33名中、女性隊員が過去最高の6名が参加しました。
1987年第29次夏隊で初の女性隊員が誕生してから約30年。
南極観測隊の構成にも大きな変化が訪れているのですね!
定常観測として何十年も続けられている気象観測の報告や…
観測や輸送にも重要な海氷状況についてのお話…
講師の岡田先生がご専門の、オーロラのお話も
58次の越冬では、様々な好条件が重なってオーロラを観測できた日が150日もあったとか。
オーロラ帯の下にある昭和基地ならではですね。
昭和基地で撮影された美しいオーロラの動画も上映され、会場は南極ムード満点に
また、第58次隊では生物部門の隊員が越冬しました。
生物の隊員は、夏季メインで観測するので、越冬する事はとても珍しいのです。
そのお陰で、生物部門で新たな成果が得る事ができたという、嬉しい報告も聞く事ができました。
「久々に、ペンギン以外の動物と会った!」と感激した先遣隊とのエピソードや
情報発信の取り組みで
パレスチナ難民キャンプの女子中学校と中継を繋いだ「ガザ南極教室」のお話も。
約1年4ヶ月、極地の厳しい環境の中、様々な苦労を乗り越えてきた第58次越冬隊。
研究観測の成果はもちろんのこと、隊員全員が元気に帰ってきたことが一番の成果ですね。
本当にお疲れ様でした!!
当日参加してくださった皆様、満員の会場で見づらかった部分もあったかもしれませんが、
最後までご参加いただきありがとうございました!
サイエンスカフェはほぼ毎月、開催していますのでぜひまたご参加ください
(詳細はHPで随時アップしています!)
【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:くもり時々雪
気温:-12℃
風向・風速:東北東2.0m/s
日の出:8:34
日の入:16:04
【東京都立川市】午前10時
天気:くもり
気温:17.6℃