こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。
今日は南極・北極科学館にある顕微鏡をご紹介します!
当館では、現在12台の顕微鏡を設置しています。
内、7台は偏光顕微鏡です。
偏光顕微鏡は、2 枚の「偏光板」を使って、対象物を観察する顕微鏡です。
偏光板とは、さまざまな方向に進む光の中から、一定方向に進む光だけを通す
フィルターの役目をするもの。サングラスなどにも使われています。
石を顕微鏡で見ると、こんなにきれいなんですね
分厚い石を顕微鏡で見るためには、光が通るくらい薄くして、
スライドガラス板に貼りつけないといけません。これを「薄片(はくへん)」と言います。
その薄片を偏光顕微鏡で観察するのです。
薄片は、2 枚の偏光板の間にセットして観察します。
偏光板が1 枚のときと2 枚のときで、それぞれ鉱物の見え方がちがってきます。
偏光板を使うことで鉱物特有の色がついたり、
薄片をセットしたステージを回転させると色が変わったり、消えたりします。
これらの性質を利用して鉱物の種類や特徴を調べます。
昨年の夏の企画展示「地球の証人 南極の石のひみつ」で、偏光顕微鏡と、
薄片の作り方について詳しく展示しましたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
せっかくなので、他の隕石、岩石の顕微鏡写真も…。
以前、当館HPで隕石・岩石の写真を月替わりで掲載していました。
ご興味のある方はこちらもどうぞ↓↓
http://www.nipr.ac.jp/science-museum/microscope/
石だけでなく、植物なども顕微鏡で見られます(偏光顕微鏡ではなく、普通の顕微鏡です)!
一体何の写真なのか…来館して、実際に顕微鏡を見ていただけるとうれしいです
(顕微鏡がぼやけて見えないときは、お気軽に受付にお声掛けくださいね。)
【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:雪
気温:-6.6℃
風向・風速:南南西2.4m/s
★極夜29日目
【東京都立川市】午前10時
天気:曇り
気温:28.5℃