こんにちは!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
南極・北極科学館は現在も臨時休館しており、スタッフも在宅勤務中です。

前回は、3月7日に始まるはずだった
企画展示「南極猫たけしと仲間たち〜南極観測隊と動物たちⅢ〜」についてご紹介しました。


南極猫たけし


今回は休館中に行った企画展示の準備の様子を、“裏側感”満載でお届けしたいと思います!



まずは、解説・写真パネルについて。


パソコンで文章を書いたり写真を配置したりして作成し、大きな用紙にプリントしたら、
そのまま展示用ケースに入れて掲示するものもあれば、
糊がついている専用パネルに貼ってから掲示するものもあります。



用紙とパネルの角を合わせて仮どめし、
パネルの糊の面についているシートを少しずつはがして貼り合わせていく作業を、一枚一枚行います。

完成したら、パネルを壁面に掲示するために設置されているピクチャーレールというものに
取り付けているワイヤーフックを使ってつるし、高さや間隔などを確認しながら掲示していきます。






ちなみに、パネル間は長い棒で位置を調整することが多く、
ピクチャーレールの位置が高いので、けっこう大変なのです!

至難の技です(汗)
きれいに並びました




次に、実物展示はどう設置しているかというと…




よいしょよいしょ、どっこいしょ!という感じです。


今回は特に、初期観測隊で使用した通信機や、南極観測開始当初に寄付を募った際の名簿を入れた「南極の壺」など
どっしりとした展示を極地研アーカイブ室から運び込むため
男手が必須!ということで、研究者の先生方にご協力いただきました。
ありがとうございました!


通信機

「南極の壺」




また、科学館の出入り口付近の実物展示を保護するため、遮光フィルムを貼る作業も行いました。

空気が入らないように、慎重に…



太陽光による色あせなどの劣化から守ってくれるので安心です。
貴重な展示、早くお見せしたい…!


こうして見ると改めて、手作り感たっぷりです。
(そのぶん愛着もこもっています^ ^)


実際の展示をご覧いただけるのは南極・北極科学館再開後となります(まだ再開の目処は立っていません…)が、
オンラインバージョンの企画展示「南極猫たけしと仲間たち〜南極観測隊と動物たちⅢ〜」は
科学館HPにて近日公開予定です。



どうぞお楽しみに!