こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。
今日、立川は雪
カラフト犬たちも雪の帽子をかぶっています。
早く暖かくなりますように…。
さて、先日『こねこのタケシ 南極大ぼうけん』(作:阿見みどり 出版社:銀の鈴社)の
絵を描かれている、わたなべあきおさんが来館されました!
たけしは、第1次隊と共に南極に行ったオスの三毛猫です。
三毛猫のオスは非常に珍しく、航海のお守りになると言われていることから、
第1次隊の隊員と南極観測船「宗谷」に乗り込みました。
ともに昭和基地で過ごしたカラフト犬は、残念ながら昭和基地に
置き去りにされることになってしまいましたが、たけしは無事に帰国し、
作間敏夫隊員の家に迎え入れられることになりました。
今回の企画展示で、たけしをはじめ日本から南極に行った動物たちを取り上げていることから、
わたなべさんが見に来てくださったのです!
『こねこのタケシ』は、私たちも企画展示作成時に大変参考にさせていただきました。
絵本の挿絵のたけしが、とてもかわいらしく、あたたかい気持ちになれる絵本です。
手塚治虫先生の虫プロで、アニメーション制作に携わっていたというわたなべさん。
虫プロ時代のお話や、作間隊員と実際にお会いになったときのことなども、
詳しく話してくださいました。
そして…
なんと色紙も描いていただきました!
カラフト犬とたけし。とってもかわいいですね
寒い中お越しいただき、また、無理なお願いを聞いていただき、本当にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております!
企画展示「南極観測隊と動物たち ―日本から南極に行った動物 初期観測隊と歩んだ道―」は
今月いっぱい開催しています。
猫のたけしやカラフト犬について詳しくお知りになりたい方は、ぜひご来館ください。
写真もたくさん掲示していますよ。
なお、「たけし」は、第1次隊の永田武隊長から取った名前です。
第1次隊の資料を見ると、「武」・「タケシ」・「たけし」と
隊員それぞれに書いており、どの表記も正しいですが、
極地研究所アーカイブ室と南極・北極科学館では、
『南極新聞』に「仔猫の名前決る "たけし”」と記載されていることから、
全て平仮名の「たけし」に統一しています。
ぜひアーカイブ室のHPもご覧ください。
貴重な資料もいっぱいですよ~。
↓↓↓
http://polaris.nipr.ac.jp/~archives/index.html
【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:曇り
気温:-4.4℃
風向・風速:北東2.6m/s
日の出:02:48
日の入:22:18
【東京都立川市】午前10時
天気:雪
気温:1℃