こんにちは!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
南極・北極科学館は現在も臨時休館しており、スタッフも在宅勤務中です。

関東地方が梅雨に入って、はや2週間です。
去年は1ヶ月以上続いた梅雨ですが、今年の梅雨はどのくらい続くでしょうか。

天気予報では、しばらく太陽が顔を出さなそうな空模様が続くようですが、
みなさまいかがお過ごしですか?
在宅勤務というのは、「午後は雨が降るから傘を忘れないように出かけなきゃ」などの心配が無用で、
いつもより天気予報に気を揉むことが少ないことだけは利点かもしれませんね。

先日、6月21日は「夏至」でした!
北半球では、一年のうちで最も日の出から日没までが長くなると言われる日です。

北半球のてっぺんである北極圏では、今まさに「白夜」の時期です。
太陽が一日中沈みません。

反対に、南半球のてっぺんである南極圏では、「極夜」の時期です。
6月21日は「冬至」でした…と言いたいところなのですが、
正式には南極でも「夏至」でした。
天文学の定義では、「春分」の地球と太陽の位置関係を基準にして、
公転の結果、地球から見た太陽の位置が90度進んだ瞬間を「夏至」(それを含む日を「夏至日」)というため、
現在真冬の南極でも、天文学的には「冬至」ではなく「夏至」なのだそうです。

昭和基地は、太陽が昇らない「極夜」の真っ只中。

一日中太陽が昇らない環境で、しばらく過ごすなんて
想像できますか?
梅雨時期なんて比べ物にならないくらい気分がふさぎこんでしまいそう。。。

現在、昭和基地で過ごしている第61次南極地域観測隊は越冬の折り返し時期です。
極夜でふさぎこむ気分も吹き飛ばすように
毎年、この時期を中心にミッドウィンター祭を開催しています!

極地という過酷な場所で暮らすには
楽しむ気持ちを常に忘れないでいることが大事ですね。



南極・北極科学館ホームページで公開が始まったオンライン企画『おうちで極地』では、
南極観測隊として南極で暮らした経験のある方を対象に
“どんな環境でも楽しく過ごすコツ”
をテーマにしたインタビューを紹介していますよ。

こちらの「南極観測隊経験者にインタビュー」というコンテンツです。

今後、回によって異なるテーマでのインタビュー映像をお届けしていく予定です。

梅雨時期のどんよりした気持ちを少しでも明るくできたらと思います!
ぜひ、ご覧ください。