こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

南極の山に、白石和行前所長にちなんだ名称がつきました!
南極のヴィクトリアランド地域にある峰のひとつに、
「Shiraishi Peak」と名付けられることになったのです!

地質学が専門の白石前所長。南極観測隊として、何度も南極に行かれています。
また、白石特任教授は所長在任中の2014年~2017年に、南極観測を行う国々の
研究機関の代表者で構成される組織南極観測実施責任者評議会(COMNAP)議長を務めていました。
同評議会への貢献や、日本の南極観測および地質学研究、とりわけ外国との国際共同研究での
業績が称えられて今回の命名に至ったとのことです。

詳しくは、極地研究所HPのトピックスをご覧ください。↓

http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20180604.html


南極には、日本人の名前がついた場所がいくつかあります。
高木兼寛という人を皆さんはご存知でしょうか。
恥ずかしながら私は知らず…以前、来館された方に聞かれて調べました

高木兼寛は、脚気の対策に取り組んだ、明治、大正時代の海軍の軍医です。
南極半島北部グレアムランド西岸のバリソン半島西端に、この高木兼寛の名前がついた
「Takaki Promontory(高木岬)」があります。
1952年、英国南極地名委員会により命名されました。

脚気は、今ではビタミンB1の不足が原因と解っていますが、昔は原因が分かりませんでした。
ビタミンB1を含まない精米ばかりを食べ、野菜などの副食をとらない習慣が普及していた当時。
高木は、脚気の原因が白米にあるとして、麦飯や蛋白質などの副食を海軍の糧食に取り入れて、
脚気の予防に貢献しました。
横須賀海軍カレーもこれに由来しているそうです。

20131009b1 第54次隊の昭和基地NOW!!より

http://www.nipr.ac.jp/jare-backnumber/now/back54/20131009-2.html


「高木岬」の他にも、南極には日本人の名前がついたどんな場所があるのでしょうか?
ぜひ調べてみてくださいね


【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:くもり時々晴れ
気温:-18.3℃
風向・風速:北北西2.0m/s

★極夜6日目

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:22.5℃