おはようございます!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。
 
 
5月もあと一週間をきりました・・・
早いですねぇ。
九州はそろそろ梅雨入りでしょうか?
 
本日もたくさんの皆さまのご来館をお待ちしております。
 
さて、南極・北極科学館は、大きな案内図や看板などがある訳でもなく
国立極地研究所の裏側に、目立たずひっそりと建っています。
そのため、場所がわからない、探してるけど見つからない、
などのお問い合わせや、やっとたどり着けた・・・
とご来館される方が多いのです。
道に迷った時には、ご遠慮なくお電話でお問い合わせください。
わかりにくいとはいえ、科学館に来るには裁判所や市役所など
目印になる建物があるので、まだ良いほうでしょうか?
 
基地から離れてしまえばあたり一面真っ白な南極では
道路や目印が全くありません。
では目的地へ向かう安全な通り道をどうやって見つけているのでしょう?
 
昭和基地は東オングル島にあり、野外の観測に出かけるには
凍った海の上を移動しなければなりません。
そのため、雪上車が通るのに危険なクラック(ひび割れ)や 
パドル(水たまりの穴)がないか、あらかじめ海氷上に移動のための
ルートを設置し、安全を確保しておく必要があります。
 
海氷の厚さを測り、数百メートル毎に目印の旗を立て、
旗の位置をGPSで測定し、旗と旗の間の方位と距離を測り、
ルートを少しずつ延ばしていきます。
これらの作業をルート工作といいます 。

Rimg00201

先日の昭和基地NOW!!でも、目印となる旗竿作りの様子が
紹介されていました。 ↓ ↓ ↓
 
 
ちょっと地味ですが、 この旗が目的地に向かうための唯一の目印になり、
安全に基地に帰るための命綱になる、 とても重要な作業なのです。
 
 

南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-17.4℃
風向・風速:北 2.1m/s
日の出:11:16
日の入:13:20

【東京都立川市】午前10時
天気:曇り
気温:22.7℃