こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。
昨日、「南極大陸で観測史上最高気温」
というニュースがありました。
アルゼンチンのエスペランサ基地で、3月24日に17.5℃
を記録したそうです。
南極の氷が溶けてしまうかも…
と心配した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、その日の昭和基地の最高気温はマイナス13.5℃。
最低気温はマイナス23.4℃。
…あれ?なんでそんなに違うの?
と思った方、お手元に地図があったらご覧ください。
南極大陸の西部にある半島「南極半島」の北端に
エスペランサ基地はあります。
南極半島は、南極の中でも気温が比較的温和。
実は半島の北端は、「南極」と言っても南極圏外なのです。
(南極圏:南緯66度33分から南で、白夜と極夜がある地域)
エスペランサ基地: 南緯63度24分 西経56度59分
昭和基地: 南緯69度00分 東経39度52分
緯度だけ見ても、北海道の札幌市と東京くらい違いがあります。
日本の37倍もの面積のある南極大陸。
場所によって気温はまったく違うのですね。
一部の地域の気温が一時的に上がったからと言って、
南極の氷が全部溶けることはありませんのでご安心を~
では、今日の昭和基地周辺の気温は?
【南極・昭和基地】午前4時(日本時間午前10時)
天気 : 雪(吹雪だそうです)
気温 : -7℃
風向・風速 : 東北東 18.6m/s
日の出 : 7:09
日の入 : 17:39
【東京都立川市】午前10時
天気 : 晴れ
気温 : 18℃
今日はお天気が下り坂。
桜が散ってしまいそうです。