こんにちは!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。
東京の桜は今週末が満開、というニュースが流れる中
昨日の天気予報の雪マークに目を疑いました。
体調を崩さないよう皆さんお気をつけて
つい最近まで地面が見えていた昭和基地周辺も、
だんだん白く塗り変えられていくように
景色は変わってきています。
さっそく昭和基地のお天気を見てみましょう!
【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:弱い雪
気温:-3℃
風向・風速:北東11.4m/s
日の出:6:49
日の入り:18:03
【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:8℃
さて、先週3月25日は、お子様向けのイベント
『めざせ!極地の研究者 南極よろず研究者編』
~講師:極地研気水圏研究グループ橋田元准教授~
を開催しました!
お子様向けとはいえ・・・
付添いの大人も唸らせるような興味深い
楽しい内容のイベントでした。
橋田先生は観測隊として南極には過去6回行かれ、
第54次隊では越冬隊長として昭和基地での冬を過ごされました。
豊富な経験から語られるお話は、
将来、研究者をめざす学生さんにとって
大いに刺激になったのではないでしょうか?
ではその内容を少し・・・
南極では雪上車で調査に出かける際の安全確保のために
あらかじめ数百メートル毎に氷の厚さを測り
目印の旗を立てて、移動のためのルートを設置します。
十分な氷の厚さがないと割れる恐れがあり、とても危険だからです。
その厚さの測り方に、実際の器具を使って挑戦してみたり。
なかなか耳にすることができない
小鳥のさえずりのようなアザラシの鳴き声や、
ペンギンの鳴き声、くしゃみやあくびの音まで・・・
不思議な音がたくさん聞けました!
バイオロギングという手法で取り付けられたカメラで、
ペンギンやアザラシが撮影した映像も
とても迫力がありましたね。
人がなかなか行けない海の深いところの水温を、
取り付けられた機器でアザラシが測って
きてくれる、というお話も驚きでした
研究には、様々な正確なデータを
長年かけて地道に集めていくことが、
とても重要だということを学びました。
さあ、参加してくれた皆は自分に向いている研究を
見つけられたのでしょうか?
春休みに入ったばかりの土曜日ということもあり
本当にたくさんの小・中学生の皆さんに
参加していただき、ありがとうございました。
来年度も、たくさんのイベントを
開催していきたいと思いますので、
どうぞお楽しみに!!