おはようございます。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

今朝はしっとりとした雨が降り注いでいますね。
昨日までの秋晴れとは、また暫くお別れ…。
台風22号の影響が心配な週末です。

さて、昨日(10/27)18時より、サイエンスカフェを開催しました!

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講師はこの方

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気水圏研究グループ・特任研究員のヌアスムグリ・アリマスさんです。
とても可愛らしい方で、極地研にもファンが多いんです流暢な日本語で対応してくれました!

母国、中国の紹介で、色とりどりの美しい写真を
たくさん紹介してくれました。

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長い電車での移動のお話や…

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伝統的な家屋の紹介。

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インドが近いので、ナンもよく食べるそうです!
美味しそうですね

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北極は「白クマ注意」、南極は「ペンギン注意」
ウイグルでは「ラクダ注意」の看板!!
場所によって注意するものも、こんなにも変わってくるのですね。


そして、第58次観測隊として行かれたお話

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拠点S17という昭和基地から離れた場所で46日間、6人のグループで観測を行ったアリマスさん。
その間、寝泊まりは雪上車の中、お風呂にも入れず(!)、女性にとっては
大変な生活だったのではないかと思います。

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こちらはマイクロ波放射計観測の準備をしているところです。
50㎝より深く掘っていくと、急に雪が固くなり、掘るのも大変だったそうです。

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現地に行き、マイクロ波を使って観測をする事で
南極の氷がいつ、どのように融けているのか?
正確なデータを取る事が出来ます。


そして、南極だけでなく北極の観測もされているアリマスさん。
アラスカでは航空機にマイクロ波放射計を取り付け
副操縦士として飛行機で観測をされました。

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目で見るだけでは分からない、内陸や山間部の内部の温度まで計る事ができる観測です。

より正確なデータをとるために、飛行機まで飛ばしてしまう
その行動力に感嘆です!

現地での地道な観測が、衛星観測だけでは分からない、より細かな地球の変化を
教えてくれる大切なものなのだと思いました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました!

サイエンスカフェは、ほぼ毎月開催してます。
次回は11月22日を予定しています。
お茶を片手に、科学について、語り合ってみませんか☕️?
皆様のお越しをお待ちしております!

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:曇り時々雪
気温:-11.4℃ 
風向・風速:北東 12m/s 
日の出:3:23
日の入:20:51

【東京都立川市】午前10時 
天気:雨
気温:14℃