こんにちは!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

昨日(5/24)、令和初!のサイエンスカフェを開催しました
「南極で気球をあげよう!」

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南極オゾンホールの発見にも貢献した気球観測について
国立極地研究所 宙空圏研究グループ 冨川喜弘准教授に
分かりやすく紹介していただきました

Dscn1632[講師の冨川准教授]

気球観測は上空の情報(気温、気圧、風、湿度など)を
簡単に得ることができる観測方法です。

気球観測には
40gほどの軽い装置をつり下げて飛ばすものから
数十kgほどの装置をつり下げ、数ヶ月間も飛ばすものまでと様々です!

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科学館に展示している気球↑は
高度30kmくらいまでの気温、気圧、風速、湿度を観測する
「ラジオゾンデ観測」のもので、世界中の1000ヶ所以上で1日2回実施されています。

南極オゾンホールの発見につながった
「オゾンゾンデ観測」

地球温暖化に影響を及ぼす上空の水蒸気を測る
「水蒸気ゾンデ観測」

同じ高度を長期間(〜数ヶ月)にわたって飛ぶことができる
「スーパープレッシャー気球観測」

などについて、詳しくお話していただきました。

現在、冨川准教授は南極全域の気温・風・気圧を観測し気候予測を向上させるのに役立つ
南極上空での「スーパープレッシャー気球観測」を計画されているようです!

Dscn1643

お集りいただいた皆さま、ありがとうございました
次回は6/22(土)に開催予定です↓
https://www.nipr.ac.jp/science-museum/event.html

ご参加、お待ちしております♪


【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:くもり
気温:-11.3℃ 
風向・風速:北北西2.1m/s 
日の出:11:08
日の入:13:29

【東京都立川市】午前10時 
天気:晴れ
気温:26.4℃