こんにちは
南極・北極科学館です。
不安定な天候も落ち着き、今日は過ごしやすいお天気になりそうですね。
昨日(4月21日)、今年度初のサイエンスカフェを開催しました。
テーマは『南極最新情報』
講師は先日帰国したばかりの
第58次南極地域観測隊隊長・国立極地研究所 広報室長の本吉洋一教授です。
昭和基地開設60周年の記念すべき本年。本吉隊長は
「昭和基地にちゃんちゃんこを着せに行くのも今回の重要なミッションのひとつでした」
と語ります。
南極を目指した先人の偉業についての話や
南極観測が始まった60年前の話
そして現在:第58次隊の活動についての紹介もしていただきました。
11名で越冬した1次隊から、今では33名が越冬するまでに基地の生活環境も整えられていること
その年の海氷状況が、昭和基地への物資輸送に大きく関わっていること
大気、雪氷、海洋、生物、地質調査の現在についても語っていただきました。
特に参加していた子ども達の関心をひいていたのは
ペンギン調査の話です
海氷の減衰により親鳥がエサをとることが楽になり、ヒナの生育が例年にくらべて良かったそうです。
反面、シャチやアザラシなどの外敵が営巣地のすぐ近くにきてしまうことで、今後どのような影響がでるのかは
継続的な調査が必要になります。
子ども達も、隊長に質問!
「ペンギンの調査をする人はいますか?」
「昭和基地の建物は誰が、何人くらいで建てるんですか?」など
未来の観測隊がここから誕生してくれることを願っています!
参加していただいた方々、ありがとうございました。
サイエンスカフェは今後も毎月、実施予定です。随時HPにアップしていきますので
ぜひ、ご参加ください!
【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:吹雪
気温:-8℃
風向・風速:東北東16.9m/s
日の出:8:26
日の入り:16:12
【東京都立川市】午前10時
天気:くもり
気温:16℃