こんにちは!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。
冬の企画展示「南極隕石展」では、隕石関連の研究成果も掲示しています!
①最新の研究成果
「南極隕石ラボラトリーで普通コンドライトの新たな分類決定手法を開発」
地球上で発見される隕石の約90%を占める「普通コンドライト」に対し、
化学的グループおよび岩石学的タイプ、衝撃段階を分類するX線回折を用いた新たな手法を開発。
この方法は、顕微鏡などを使った従来の方法よりも短時間で分類でき、
分析者による相違が生じにくいという利点がある。今後の隕石研究への活用が期待される。
②2009年の研究成果
「南極ドームふじ氷床コア」から、地球外物質に富む層を二つ発見
南極ドームふじ基地において、
採取された氷床コアの深度2,641メートルと2,691メートルにおいて、
それぞれ別の始原的な天体に由来したケイ酸塩に富む溶融物からなる粒子層を発見した。
この粒子層は、ドームふじ基地から約2,000キロメートル離れた
コンコルド基地において採取された
「ドームC氷床コア」から報告されていた二つの地球外物質層と
それぞれ起源が同じことがわかった。
43万4,000年前と48万1,000年前に直径100メートルを超える始原的な天体が落下し、
その時に砕けて溶融した粒子が東南極内陸域に広範囲に降り注ぎ、
氷に閉じこめられたものと結論された。
どうしても難しい用語がたびたび登場し、読むのに時間がかかる研究成果
しかしこれは研究者たちの努力の結晶で、「極地の今」を伝えるのに欠かせないものです
南極・北極科学館では、来館される一般の方に向けて
できるだけ分かりやすく!!と、頭をひねりつつパネルを作成し
研究者のチェックを経て展示していますので、ぜひご覧になってくださいね。
ご来館をお待ちしております☆
・最近の研究成果一覧はこちら(極地研HP)
・冬の企画展示について詳しくはこちら
【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-1.3℃
風向・風速:東北東2.6m/s
☆白夜19日目
【東京都立川市】午前10時
天気:曇り
気温:9.2℃