2021.12.30
カテゴリ: JARE63
ラングホブデ 袋浦 気象データロガーの保守
12月29日、ラングホブデ 袋浦の野外調査に同行しました。
観測隊は南極大陸の各所に、様々なデータロガーを設置しています。ラングホブデ袋浦も、データロガーの設置場所の1つです。赤旗を目印に、露岩の隙間からデータロガーを見つけ出します。
このデータロガーは、袋浦の気温や気圧を一定間隔で記録し続けています。大気の観測を担当する隊員が、データロガーとコンピュータを接続し、手際良くデータの回収、バッテリーの交換を行っていきます。
また、袋浦にはアデリーペンギンのルッカリーがあります。調査の後には、念願のルッカリーを見学することもできました。
ルッカリーとは、ペンギンの営巣地のことで、訪れた際は、ちょうど雛たちが卵から孵り、親鳥の足元ですくすくと成長しているところでした。大きな雛は、既に親鳥の足元からすっかり出てきてしまっています。ルッカリーの足元の赤色は、ペンギンの血ではなく、餌となるナンキョクオキアミの色によるものだそうです。ルッカリーは、親鳥達のガーガーという鳴き声と、雛達のピーピーした鳴き声で、随分と賑やかでした。
最近は、昭和基地の中にも、アデリーペンギン達が迷い込んでくるのを見ることができています。毎日のようにペンギン達を見ることができて、とても幸せです。
(JARE63 武善紀之)