教員南極派遣プログラムBLOG

ラングホブデ 袋浦 気象データロガーの保守

1229日、ラングホブデ 袋浦の野外調査に同行しました。
観測隊は南極大陸の各所に、様々なデータロガーを設置しています。ラングホブデ袋浦も、データロガーの設置場所の1つです。赤旗を目印に、露岩の隙間からデータロガーを見つけ出します。

露岩の隙間に設置されたデータロガー
撮影:JARE63 武善紀之(2021年12月29日)

  

このデータロガーは、袋浦の気温や気圧を一定間隔で記録し続けています。大気の観測を担当する隊員が、データロガーとコンピュータを接続し、手際良くデータの回収、バッテリーの交換を行っていきます。

データロガーのメンテナンスを行う岩本隊員(63次隊)、柴田隊員(62次隊) 、猪股隊員(63次隊)
撮影:JARE63 武善紀之(2021年12月29日)

  

また、袋浦にはアデリーペンギンのルッカリーがあります。調査の後には、念願のルッカリーを見学することもできました。

袋浦ペンギンルッカリーと武善
撮影:JARE63 堤雅貴(2021年12月29日)

 

ルッカリーとは、ペンギンの営巣地のことで、訪れた際は、ちょうど雛たちが卵から孵り、親鳥の足元ですくすくと成長しているところでした。大きな雛は、既に親鳥の足元からすっかり出てきてしまっています。ルッカリーの足元の赤色は、ペンギンの血ではなく、餌となるナンキョクオキアミの色によるものだそうです。ルッカリーは、親鳥達のガーガーという鳴き声と、雛達のピーピーした鳴き声で、随分と賑やかでした。

雛を育てるアデリーペンギン
JARE63 武善紀之(2021年12月29日)

 

最近は、昭和基地の中にも、アデリーペンギン達が迷い込んでくるのを見ることができています。毎日のようにペンギン達を見ることができて、とても幸せです。

昭和基地内に現れたアデリーペンギン
(2021年12月29日 JARE63 武善紀之)

(JARE63 武善紀之)

TOP