教員南極派遣プログラムBLOG

昭和基地での活動①

12月23日より、我々教員も昭和基地の第2夏宿に居を移し、本格的に南極の昭和基地における活動が始まりました。

昭和基地前の様子
撮影:JARE63 武善紀之(2021年12月23日)

 

昭和基地では、我々派遣教員も観測隊の作業や設営の作業の支援を行います。この日は、パンジー施設近くの除雪作業を行いました。雪が融けて水たまりになっている所をピッケルで削ってつなげ、排水できるようにしたり、雪や氷が融けやすいように、山を平らにならしたりする作業を行いました。

除雪作業の様子
撮影:JARE63 渡邊雅浩(2021年12月24日)

基本観測棟では、地学棟の解体作業に伴うケーブルの引っ越し作業のお手伝いを行いました。設営の隊員に指導していただき、安全に留意しながら作業の支援を行っています。

基本観測棟配線作業(左から、小野寺隊員、渡邊、野口隊員)
撮影:JARE63 渡邊雅浩(2021年12月24日)

 

また、1224日には、日帰りの野外調査へ同行することができました。

この日は、ラングホブデの「ザクロ池」という場所で、地温計のデータ回収作業を行いました。南極というと、雪と氷のイメージがあると思いますが、ここは完全な露岩帯です。ゴツゴツとした岩肌を、登山靴で1日中ひたすら登り降りし続けました。

ラングホブデ ザクロ池周辺
撮影:JARE63 武善紀之(2021年12月24日)
地温計交換業務を行う村上隊員(63次)、西村隊員(62次)、斉藤隊員(63次)
撮影:JARE63 武善紀之(2021年12月24日)

  

道中では、オオトウゾクカモメを見ることもできました。略称の「トウガモ」とも呼ばれます。近くでメスが卵を温めているようでした。二羽いるので、探してみてください。

2羽のオオトウゾクカモメ
撮影:JARE63 武善紀之(2021年12月24日)

 

(JARE63 渡邊雅浩、武善紀之)

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