教員南極派遣プログラムBLOG

船上生活

1126日にフリーマントルを出港したしらせは、いよいよ南極に近づいています。南緯55度を越えるまでは、船の揺れも激しくなるそうで、安全のため、最近は様々な箇所で機器類の固定が行われています。

固定された観測隊用品
撮影:JARE63 武善紀之(2021年11月27日)

 

さて、観測隊には、学校の日直のように「当直業務」があります。教員二人も、先日、二人一緒に当直業務を行いました。

当直業務では、毎日の全体ミーティングの司会を務めたり、毎食時の喫食確認(食事は盛り付け・片付けはセルフサービスのため、食事を忘れている人がいないか確認します)をしたりします。また、ミーテイングの内容や当日の気象情報などを、日誌にまとめます。これも、学級日誌のようです。この日誌は紙だけでなく、観測隊Wiki(後日、教員派遣ブログで紹介予定です)にも入力し、各隊員が内容を自身のPCで確認することもできます。

当直日誌に記録を取る武善
撮影:JARE63渡邊雅浩(2021年11月26日)

 

ミーティング司会を務める渡邊
撮影:JARE63 武善紀之(2021年11月26日)

 

また、朝と晩には「人員確認」を行います。全員が船内にいることを確実に把握する為です。確認を行った後は、しらせの方に「異常なし」と報告をします。これも、毎朝の出席確認と似ていますね。少しだけ、学校に戻ったような気分でした。

学校といえば、しらせの中でも学校のように体育を行なっています。
しらせの船上の場合は、艦上体育と呼ばれる運動を行っています。船上で健康な体を維持することは、南極での授業作りや取材活動につながると思います。
艦上体育では、しらせの飛行甲板から船首まで、ぐるっと一周走ることができます。奇数の日は時計回り、偶数の日は反時計回りに艦上を走ります。走っても良いかは放送で知らされます。「本日、〇六:○○(マルロクマルマル)から日没まで、艦上体育を許可する。」この放送が艦内にあると、乗組員と観測隊は時間を見つけて走ることができます。

渡邊は、1日10周のノルマを設けて走ることにしました。3日坊主にならないように続けたいと思います。

艦上体育を行う渡邊先生(右)と溝口隊員(左)
撮影:JARE63遠藤哲歩(2021年11月23日)

 

JARE63 渡邊雅浩、武善紀之)

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