こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

今日、1月14日は「タロ・ジロの日」です。
南極に置き去りにされたカラフト犬のタロとジロの兄弟犬が、
第3次南極地域観測隊によって生存を確認された日なのです!
それは1959年1月14日のことでした。

この南極・北極科学館スタッフブログでもたびたびご紹介してきましたが、
http://science-museum-blog.nipr.ac.jp/blog/2019/10/24/?ref=calendar
http://science-museum-blog.nipr.ac.jp/blog/2018/01/30/?ref=calendar
第1次隊とともに南極に行ったカラフト犬は22頭。

しかし、無事に帰国できたのはわずかです。

第2次隊の越冬断念のため、15頭が置き去りにされてしまったからです。

 Photo       【幻の第2次越冬隊】 提供:極地研アーカイブ室

2nipr274_2 【「宗谷」(左)と「バートン・アイランド号」(右)】       

氷に閉ざされて身動きの取れなくなった南極観測船「宗谷」。

アメリカの砕氷船「バートン・アイランド号」の救援もあり、
第1次越冬隊を無事に収容できたものの、第2次隊の越冬は困難となり、

「なんとか第2次越冬を成功させたい」、
「最悪3人の隊員だけの越冬も可能であり、カラフト犬も多数いるので
このまま準備を進めたい」、
という隊員の訴えは退けられ、犬たちを基地に残したままの無念の帰国となりました。


第2次隊の苦い経験から大改装され、第3次隊を乗せて再び南極を目指した「宗谷」。
大型ヘリコプターも2機搭載できるようになりました。
そして、昭和基地に近づき一番機が飛び立ったとき、搭乗していた隊員の目が
2頭の犬の姿を捉えます。
それが、タロとジロでした。

Photo_2 【タロ・ジロ発見!(右は第3次隊が連れて行ったミヤ)】


基地に残された15頭のうち、鎖につながれたまま死んでいたのは7頭、行方不明は6頭でした。
無人の昭和基地で、タロとジロは何を食べて生き延びたのでしょうか?
基地にあった犬のエサには手がつけられていなかったそうです。

03070 【タロ(左)とジロ(右)※タロはたれ耳、ジロは前足の先が白い


その後、タロとジロはしばらく昭和基地で過ごします。

南極・北極科学館のミュージアムショップ(運営:日本極地研究振興会)を
担当してくださっている村石幸彦さんは、第4次隊のとき
タロ・ジロと一緒に昭和基地で過ごしました。

Photo_3 思い出話を聞くことができますので、姿を見かけたらぜひお声がけください


ジロは数年後に昭和基地で死んでしまいますが、タロは帰国し、
北海道大学植物園で余生を過ごしました。

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   【北大植物園でのタロ】 提供:神田啓史氏

219710804_2 【タロと神田 啓史 極地研究所名誉教授】提供:神田啓史氏

1月14日は「愛と希望と勇気の日」とも呼ばれます。
タロ・ジロ生存のニュースは、世界を愛と希望と勇気の感動で包んだそうです。
国立極地研究所には、置き去りにされた15頭のカラフト犬のブロンズ像もありますよ。
カラフト犬像を見て、愛と希望と勇気を感じてはいかがでしょうか。

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【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:靄
気温:-6.2℃
風向・風速:西北西0.6m/s

☆白夜54日目


【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:6.3℃